令和5年10月1日(水)に、お口から長生プロジェクト 老年歯科医学総合研究所 主席研究員 研究代表 小宮山 一雄 氏、歯科医師 大越良夫 先生を当施設にお招きし、『命を救う口腔ケア、ワンランクアップのお口づくり』~訪問診療を通しての老健施設健康改善実例~と題して研修会がありました。
口腔ケア及びリハビリを行う目的
利用者さんを誤嚥性肺炎から守る。
最期まで口から食べる為の機能を維持する。
健康を維持増進する。
援助者として、口腔ケア時の姿勢、義歯注意点等を学びました。
口腔ケア誤飲に注意です。
坐位やベット上で行う時の注意点、寝たきりの方の口腔ケアを学びました。(実技)
まず、①汚れの位置を確認する。②傷や潰瘍などが無いか、変化が無い事を確認する。③ケアは奥から手前を意識する。④舌の上は無理に1回で取らない、⑥痰の多い場合は保湿、痰をふやかしている間に硬組織、痰の除去、最期に呼吸の確認(吸引)
歯科とリハビリ、口腔ケア、食事調整で健常な状態をできるだけ保つことで利用者様へのメリットは勿論、スタッフの負担軽減に繋がること。
精神的(食事が進まない、体重減少に対する心労)、肉体的な軽減(食事介助軽減、排泄介助、臭い軽減)が当たり前のことですが、再度学び直しました。
先生より、ガソリンのない車は走れない。
人間も栄養(エネルギー)がないと走れないし、走れと言われてもそもそも走れない。
リハビリも効果が上がらない。
食事・栄養面がとても大事。歯科医はただ口を治すのではなく、その方の『食べる』を見る。
食事を支える。との言葉が心に残りました。
関係スタッフとの十分な連携で、食に対する望みをどのように叶えていけるか。
『〇〇を食べさせたかった。』から『一時的にでも〇〇を食べることが出来てよかった』へ
食べたいものを食べられる幸せをそして、ご家族も幸せ、介護側、医療側も『命を救う口腔ケアの実践』一つ一つ、共有をしながら熱意をもって対応ができたらと思います。
あさひホーム 口腔ケア委員会