今回、社会福祉法人あさひ会が社会福祉事業として行っている介護老人保健施設あさひホームの西側の隣接地に温泉を利用した通所リハビリ施設建設を行いますのでご報告いたします。ご存じのとおり団塊の世代の方々が2025年(平成37年)には75歳になり後期高齢者の仲間入りをします。現在の年間死亡者数は100万人ですが、その頃にはおよそ1.5倍の160万人になると推定されています。1回の入院で死亡されるとして1.5倍、2回の入院ならば現在の3倍となり、1人ひとりの皆様の入院、入院期間を3分の1に抑えなければ入院、入所もできなくなります。国はこの状況に危機感をもち、高齢者福祉施策で増え続ける社会保障費の削減を目指し、様々な節減策を打ち出しています。診療報酬の削減、介護報酬では2015年の9年ぶりの2.27%のマイナス改定を受け施設運営が激しさを増す時代背景のなかで、国は迫りくる少子多死時代に備え地域完結の地域包括ケアシステムの強化めざしており、在宅医療、介護連携の推進、認知症対策の推進、生活支援サービスの充実を市町村が行う地域支援事業として位置付けるとともに、要支援者の多様なニーズに対応するため、従来予防給付として提供されていた全国一律の介護予防訪問介護と介護予防通所介護を市町村が行う地域支援事業(介護予防・日常生活支援総合事業)に移行いたしました。地域包括ケアとしての介護予防が地域で求められる時代となってきています。
あさひホームは介護老人保健施設として平成2年の設立以来、介護保険施設サービスと居宅サービスとしてとして短期入所療養介護(短期入所)、通所リハビリテーション(通所リハ)を行っており、介護保険サービス提供事業者としてその重責を担ってまいりましたが、時代の流れの中で、また施設のこれからの将来を感じた結果、また日本でもトップクラスの療養泉と評価されている温泉が人間の本来持っている自然治癒力を活性化させることができる思いと介護保険サービス提供事業者として厳しい経営の時期ではありますが、施設職員の利用者に対する真摯な思いに後押しされ、また、これから地域の施設サービス提供事業者としての責任を担う覚悟で今回の事業を計画いたしました。建設予定農地の購入における農地法の農地転用許可、都市計画法の韮崎市開発、山梨県開発の許可を着実に乗り越え、今回、『開発+増築』という高いハードルを越えて7月12日付けで建築基準法の建築確認申請許可が下りました。ここまで計画段階から約3年の年月がかかっております。
下記は設計のイメージ(一級建築士事務所 進藤圭介建築研究所による)です:既存棟の西側の建設予定地は、
今回の思索の場である中庭には同じように地下1200mの石英閃
解説/ル・トロネ修道院:
ル・コルビジェがラ・トウーレット修道院の設計に際し、
8月9日(大安)に斎主である武田神社の佐々木高仁宮司のもと神式の地鎮祭が行われました。土地を利用させて頂く許しを請い、工事の無事完成を祈願いたしました。
発注者: 社会福祉法人あさひ会 理事長 山本信
設計者: 一級建築士事務所 進藤圭介建築研究所 代表 進藤圭介
施行者: 株式会社 内藤ハウス 代表取締役社長 内藤篤
平成30年3月完成を目指しこれから㈱内藤ハウスの『匠の技』が展開されて行きます。