介護老人保健施設 あさひホーム - 山梨県韮崎市 社会福祉法人あさひ会

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今、温泉の真の姿が問われている。

日本は温泉を神代の時代から愛し固有の温泉文化を育んできました。火山国であることを反映し、温泉地数2500か所、源泉数25000、を有する、まさに世界に誇れる温泉文化大国です。

しかし、火山は温泉などの恩恵をもたらす一方、雲仙の普賢岳や有珠山、三宅島のように噴火は人々に多大な被害をもたらす現実があります。

最近、その恩恵となるはずの「温泉」が銭湯あるいは温水プールと同一化してきています。その原因は、従来温泉水は浴槽から常に溢れさせる“かけ流し”が当たり前であったのが、源泉の不足、あるいは節約のため、同じ温泉水を繰り返し使用する循環方式を採用する温泉が増えてきたことによります。

循環使用する場合、浴槽水では菌にとって適温で、かつ入浴した人間などからの栄養が供給されるため、菌の増殖が問題になります。そのため塩素等による殺菌が義務づけられています。とくに、感染すると肺炎に似た症状を引き起こし、死を招く恐れのあるレジオネラ菌は現在大きな社会問題となっています。

人間は老化(エージング)にともない、皮膚も含めて、金属が錆びるのと同様に酸化し、錆びていきます。一方酸化と逆の還元は、錆びを抑制、または元に戻す老化抑制効果を示します。温泉の効果、効能は生理学的、あるいは医学的に明らかになっているものは、残念ながら非常に少ないのが実情です。

温泉は湧出後、温度、気温、気圧などの物理学的条件の変化に加え、温泉成分の科学反応等を通じて、成分の蒸発、沈殿などが起こり、科学種などが時々刻々と変化しているdynamic(動的)な存在なのです。温泉は湧出後から時間が経過するにつれて、効果が薄れます。そして最終的にまったく変化しない安定した水溶液に変わります。この湧出後の不安定水溶液から安定した水溶液への変化は、温泉水の老化すなわちエージングとして知られています。このエージングのプロセスの析出物が湯の華です。温泉の効能も、その変化の際のエネルギーに関係し、エージングによって安定した水溶液に変われば、その効果も失われるとする学者もいます。温泉の本質とは“生きているが如く時々刻々ダイナミックに変化する存在”なのです。天然温泉はまさに大変貴重な存在であり、重要な資源なのです。

当施設で提供している温泉はすべて加温、加水、塩素消毒などの人工的処理を一切、行っていないダイナミックな『本物の温泉』を奇跡的に提供しています。