当施設リハビリテーション課では、日々の生活を通して、利用者様の身体に適した車いすの種類やクッション等の選定、フットレスト(足置き)の高さ調整などを行い、利用者様がより安全かつ快適に生活できるよう業務にあたっています。
この度、様々な機能を持った新たな車いすが導入されたため、特徴を紹介させていただきます。
~松永製作所 ネクストコア・マルチ~ です。
まず1つ目の特徴は、背張り機能です。背もたれの後ろの部分に複数のベルトがついており、調整することで、身体や骨盤をサポートし、円背などがあっても座位姿勢を安定させることができます。また、左右でベルトの張りを調整することで脊椎に側弯がある方の姿勢の安定もサポートすることができます。
2つ目は、フットレスト(足置き)が着脱できる機能です。
(左:通常 右:フットレスト取り外し)
左右とも着脱可能であり、車いすとベッドの移乗の際に、フットレストを外すことで、車いすとベッドの距離を近づけることができます。距離が近くなることで、本人・介護者ともに移乗時の負担を軽減することができます。
(左:フットレストあり 右:フットレストなし)
3つ目はアームレスト(ひじ掛け)を跳ね上げることができる機能です。
(左:通常 右:アームレスト跳ね上げ)
こちらも左右とも着脱可能であり、車いすとベッドの移乗の際に活用します。
標準のアームレストでは、車いすとベッドの間を移乗する際にアームレストを越えなければならず、介助量が多い方であれば、介助者はその分お尻を引き上げなければなりませんでした。そこで、アームレストを跳ね上げることで、車いすと、ベッドの間に仕切りがなくなるため、必要最低限の介助量で済ませることができ、利用者様への負担も少なくすることができます。
(左:アームレストあり 右:アームレストなし)
以上、新たなに導入された車いすの機能を紹介させて頂きました。
新たな車いすの導入は利用者様だけでなく、職員の負担軽減など、様々な良い影響を与えてくれそうです。
車いすを適正に活用し、利用者様が安全・快適に施設生活が送れるよう、努めて参ります。
あさひホーム リハビリテーション課