こんにちは、令和6年度介護報酬改定に向けて
今回は、 通所リハビリ利用にまつわる割と厳しめでまじめな話です。
あなたが通所リハビリテーション(デイケア)を利用しようとする目的や目標は何ですか?
介護保険サービスを受けるにあたり、ケアマネジャーに相談して生活上の問題を整理し、その問題の解決のために目標を決めたと思います。中には、その目標に対して通所リハビリテーションの利用を勧められた方もいるのではないでしょうか。
その目標について、ある人は「買い物に行けるように」、そして、ある人は「家の周辺の散歩が続けられるように」、また、ある人は「家の中の移動ができるように」「食器の片付けや部屋の掃除ができるように」「家のお風呂に入れるように」と、一人一人の生活スタイルや怪我や病気によって受けた身体の障害の程度が異なるように、人それぞれ目的や目標も異なります。
目標が一人ひとり異なれば、当然、リハビリテーションの内容も一人ひとり異なった個別の内容になります。
通所リハビリテーションには、理学療法士や作業療法士などの国家資格を持ったリハビリ専門職種が配属されています。このリハビリ専門職種が医師の指示のもと、個々の心身機能、身体構造、活動の状況、社会への参加などを評価し、その目標を達成できるように必要なリハビリの内容を考えます。
要介護をもたらす原因は脳卒中をはじめとして認知症、虚弱、転倒・骨折、関節障害などです。その50%以上は明確な疾病ではなく、老年症候群とも称される「老化に伴う心身の機能低下」です。このうち、虚弱、転倒・骨折、関節障害については運動器や運動機能の機能低下に由来しており、これらの予防には運動療法が有効と考えられています。また、軽度認知症に該当する者に対して身体活動は条件付きで推奨されており、脳卒中患者に対しても動作トレーニングなどの運動は条件付き推奨~強く推奨とされています。
実際の利用にあたっては、体力に合わせ疲労の様子を見ながら休憩を挟み、利用時間いっぱいに運動経験が積めるとよいと思われます。しかし、リハビリ専門職種が配属されてはいるものの利用時間いっぱいにマンツーマンでの個別リハビリテーションが受けられるわけではありません。
通所リハビリテーションには心身機能の維持回復を図り、日常生活の自立を助けるために必要な設備が整えられています。つまり、運動を行いやすい道具や環境があり、自身に必要な運動が可能です。
通所リハビリテーションでの過ごし方は、基本的には自由です。
のんびり遊んですごすのもよいでしょう。ただ、運動の方法や運動を行う設備と環境は整っています。
通所リハビリテーションを利用する目的/目標を思い出してみてください。
そこで何となく過ごすのか?
それとも運動をして過ごすのか?
そして、その運動の内容も、無駄であまり効果的でない運動を行うのか?
必要で効果的な運動を行うのか?
限られた時間の中でどう効率よく効果を得るのか?
よく考え、自身でも行動する必要があります。
このように、あなた自身の目標を達成するには、通所リハビリテーションの利用時間の使い方、そして在宅でも生活内にどう運動を組み込んでいくか、運動やトレーニングを行う時間をどう作るかが重要になります。
つまり、優先順位をつけて「やるかやらないかは、あなた次第」というわけです。
人生の主役はあなたです。
ご自身の目標を達成し、可能な限り住み慣れた地域でその有する能力に応じ自立した日常生活を営み、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう支援させていただきます。
あさひホーム通所リハビリテーション
リハビリテーション専門職種
ご利用される方、ご家族様、介護支援専門(ケアマネージャー)様、興味関心のある方、随時見学も受け付けております。
是非是非、ご相談ください。
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